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失敗から成功に変えられる組織を創りたい方へ

2023年新年最初に読んだ本はに以前から読みたかった「失敗の科学」です。

マシュー・サイド著の日本語訳、2016年12月に初版が発行された本です。


なぜ読みたかったかというと日本企業は失敗から学ぶという文化があるように感じますが、本当にそうなんだろうかという感覚を個人的に持ってまして。。。


どうしたら企業が本当に学びを得られるのか科学的に分析している本がないか調べていましたし、自分の組織に適用できるものがないかなど本を読んで気付きがあったので共有しようと思い執筆しました。


この本で気付きを得たのが大きく3つ


1.失敗を活かす業界の文化と人間心理

2.試行錯誤による失敗することの重要さ

3.我々は世界を「単純化」しすぎている


1.失敗を活かす業界の文化と人間心理

 業界毎の慣習をもとに失敗から次に活かしている業界とそうではない業界に潜む人間の心理や、物事の捉え方の文化によって失敗を次に活かせるか否かを分析しています。


要するに人は誰しも間違えを認めて自分を無能だと思いたくないという心理(解る気がする

ミスを報告したときに責任を追求される文化

など時代や文明は変われど、昔から人という本質は変わらない点についての気付きを得られます。



2.試行錯誤による失敗することの重要さ

 ユニリーバ(洗剤・ヘアケア用品などの大手メーカー)における粉末剤のイノベーションの方法を例に

理論から入るトップダウン式 対 試行錯誤を繰り返すボトムアップ式によるイノベーションの方法で

どちらが成功したのかなど、他の例を含めて考えるな、失敗しろというメッセージ。

個人的にはよく考えて派だったんですが、やはりまずは行動することが重要なんだと再確認できますね。



3.我々は世界を「単純化」しすぎている

起きた事象から、後で事象がなぜ起こったかを説明している専門家人が大勢いる。

本当は誰もわからない複雑な事象が関連して起きているのに、あとから見たら単純明快に起きた原因を説明しているが本当にそれがあっているのかなんてわからないということを説明している。

そしてどうしたらこの複雑でスピード感がある世の中で仮説を検証できるのかを解説


特に前に執筆したブログでは「世界は極めてシンプルだと!!」記載したことが恥ずかしい。

自分自身のこのロジックに陥っているって気づけただけ良かったと思っています。


人間だれもが自分は無能と認めたくない。

人は自分の信念にしがみつけばしがみつくほど、背反する事実を歪めてしまう特性がある。

事実の味方を変えた都合よく解釈してしまうのはありがちですよね~私もそうです。

聞きたいものしか聞きたくないし、都合よく捉えてしまう。


組織や技術の進歩や革新は頭の中だけで美しく組み立てられた計画から生まれるものではないし

生物の進化にそもその計画などない。

生物達が周りの世界に適応、学習しながら、世代を重ねて変異していくんだよな~


真の無知とは、知識の欠如ではなく、学習の拒絶って言葉が刺さりますね。


組織の隠蔽文化の改善や、業務改善に悩んでいる経営者やリーダ、イノベーションを起こしたいけどどうアプローチをしていいかわからない方など一度読んでみるといいと思いますでご紹介しました。

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