過去から受け継いだマネジメントの主流は危機に負けない組織ではなく、秩序に従う組織を築く為のものかもしれない。
私が知っているIT企業の特徴は、同じミスをを繰り返さない仕組みを取り入れて業務改善をしている印象があります。
その他責にしない改善活動は、凄くいいものと思いますし、ビジネスを推進する上であるべき姿だと思います。
そのような活動や振り返りの時に違和感を感じる時が個人的にあります。
この内容はお客様に報告出来ないなどと言う事実を歪曲した捉え方をしているものがそうです。
大人の事情でそれをするのであれば改善活動ではなく、工数をかけずに報告書を書けば皆んなが幸せになれる。
人間がやる事でダブルチェックをしていても、ミスがおこる。ではトリプルチェックをすれば問題は刈り取れるのか。
手順書が間違えてたら、手順書作成のチェックリストを作る。それでも間違えてたらチェックリストのチェックリストを作る。
など。。
それは人間の行動特性を無視した改善策かなと個人的に思う。人間は間違えて無いものをチェックする時に大丈夫だろうと思う特性があるのではないだろうか。
間違え率などを含めて事業推進してみてはどっだろうか。
または間違えた時にリスクがある箇所を特定し、そこを徹底的にチェックする、または検証するなどがいいと思う。
間違った改善は偉い方の組織の秩序は高められるが、人の成長は少ないのではないだろうか。
日本の企業は属人化を嫌う傾向にあると思います。誰がやっても同じ手順で出来る、それを好む。
職種や業種によってはできると思うが、その業務を誇りやプライドを持ってやりたいと思う人は少ないはず。(ゼロでは無いし、それが好きな人もいますよね。)
ルーチン化されてない業務をルーチン化するのが効率を高めることと信じられているが、危機に負けない応用力や適用力のある組織はルーチン業務をやめることが重要なんじゃないかな。
つまり品質やアプローチの違いはあるけど、お客様が喜ぶものを考えて作る。それが自分自身に誇りやプライドを持てることなんではないだろうか。我々の業態のSEっていうのはそうあるべきだと個人的に思います。
SEのタマゴをロボット化するべきでは無いと言う事を言いたい。
日々考える習慣は脳を鍛えるし、ミスもあるけどどうしたらみんなの納得感が出るように説明するかも考える。
自分だけが良いではなくプロジェクトや組織が良くなるためには、行動と修正と振り返りを繰り返せる人が多く育つ事が日本には必要だし、ミスを部下がしてもお客様が納得するまで、最後までやり遂げる事を見守れる上司が何より日本に必要なのではないかな。
そんな組織は危機に強いと思う、みんな考えるし、すぐ行動して、修正をする。
何より振り返りをして、酒を飲んで辛い過去を笑い話に変えられると絆が深まり強い組織ができるのではと個人的に思います。
言いたかったのは考えて自律的な人を育てたいと言う事です。このために各レイヤーの組織の長が自己犠牲と仲間への愛を覚悟する事ってありますよねって話です。
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