top of page

自分の無力さと向き合うことの大切さ

昔からIT業界はうつ病になる方多い(他の業界知らない)と感じていてどうにかならないかなと思っているこの頃です。

政府も残業時間規制など、労働者がそうならないように手を打ってますがなかなか減らないし問題ですよね。


私は無宗教なのですが先日歎異抄という仏教書が目に止まり読みたいとたまたま思ったので購入しました。読んだ時に感じた事を、書こうかなと思います。


仏教には「聖道門」と「浄土門」という二つの道があるそうです。


■聖道門とは

 厳しい修行によりこの世で悟りを開こうとする自力の道とのこと

 

■浄土門とは

 阿弥陀様の本願に身を任せて浄土に生まれようとする他力の道

 


聖道門はすべてのものを憐れみ、慈しみますが、思い通りに救うことは困難である。

一方で浄土門は、往生し仏となって人々を救うこと。そのため、この世に生きている間は人々を完全に救うことができないという考え方みたいです。

つまり昔からこの世の人々を完全に救うことはできないということ。当たり前のことですがすべてを解決することなんてできないと考えられていたし、仏教を信じて勉強した人は理解していたんですよね。


現代に聖道門を例えると専門性のある業務を学んだり、マネジメント、またはタイムマネジメントなど、現代の世の中に溢れている所謂自己啓発、自分の力を高めましょうという現代版悟りの書やスキルアップというものですね。

個人的には自分の能力を上げること自体は非常に重要だし、組織から個人にフォーカスがされている現代でも非常に重要なことだと思います。ただし自分の力だけですべてを解決するのは無理だという考え方は人を救うよなと考えさせられました。


もう一つの発見は、浄土門という他力の道

善人でさえ往生(本当に幸せになれる)できる、まして悪人なら尚更だ!!という今の世の中では考えられない(笑)考え方があるみたいで世の中に善と悪なんてものはなく、人の見方によりそれは変わると言っている。

だから自分の姿を正しくしく見ることが大切みたいですね。


自分を高める努力は必要ですが、何をしてもすべてを救う(解決する)ことはできないという自分の無力さを受け入れて周りの人に助けを求めることがうつ病などを減らすのでは・・・と感じます。。


この考え方は、プロジェクトや組織の目標をみんなが理解して、自分のアウトプット量、スキルなどだけで達成するのではなく、困難を分かち合い協力しあって解決するがいいのではではないでしょうか。

そのように各役割で主体的に活動した人は、自分の与えられた役割を認識し、自分の能力を受け入れ、色々な役割で能力を発揮するとみんなで幸せを分かち合うことができる。。かもしれませんね。


そして短期的なものに意識を囚われすぎるのも、情報化社会の弊害かもしれません。

お金、待遇、楽さの情報や誘惑が世の中に溢れている、そんな美味しい話はないと毎度自分にいいきかせていますが。

時間と努力や誠実さでしか買えない信頼、つらい出来事を乗り切り心の強さを得るという財産を理解する重要性も認識しないとですね。


現代人は生き急ぎ過ぎなんではないでしょうか。

情報が溢れた世の中でなんでも分かると勘違いしている人が多く、1年先、5年先、10年先のことなんてわからないのに勝手に想像して不安になって今を変える行動ができない人が多い気がします。

未来なんてなるようになるさ、ケセラセラですね。


意外と宗教っていいこと言っているなと思うし、昔と今を完全に比較はしていませんが、人の悩みは変わらないのかもしれませんね。人間の本質は変わらないし、人って何を求めている神様のプログラムなのかが書かれている宗教、ハマりそうと思っている自分がいるのが怖いです(笑)


皆様も情報化社会でそんな科学的ではないもの信じられるか!!と思った方沢山いると思いますが、人間は理屈ではないし心で生きる生き物。科学的ではないことが書かれている宗教書、新しい価値観が得られるかもしれません読んでみてはいかがでしょうか。



閲覧数:41回0件のコメント

Comments


bottom of page